2006年6月2日にiPod(5G:第5世代の意)の30GBホワイトを購入しました。


どのディジタル・オーディオプレイヤーを買うか随分と悩みました。メモリ容量、連続再生時間、サイズ、デザイン、本体と曲管理・転送ソフトの操作性に対する要求のすべてを満足させる機種が存在しないのがその理由です。

満足できるものが発売されるのを待つのも手ですが、やはり欲しい気持ちが強かったので、いくつかの項目で妥協することに決めました。


まず、最優先される項目はデザインです。恰好悪い機械なんて機能が充分でも買う気がしません。

そして次にメモリ容量。手持ちのCDをすべて持ち歩けることに魅力を感じているので、少ないものはダメです。具体的には10GB程度は必要です。

3番目の優先事項は操作性。これは本体と曲管理・転送ソフトの双方についてです。アーティスト、アルバム別で分類してくれるのか、プレイリストは作りやすいか、CDからのエンコード、データの同期は簡単かなどです。これが不便だと使うことが苦痛になってしまいます。使いにくい機械とソフトほど人を苛立たせるものはありません。

残るは連続再生時間とサイズ。実際問題としてこれら2項目はメモリ容量とトレードオフの関係にあります。現時点で10GB以上確保しようとすればHDDを採用するしかなく、フラッシュメモリと比較してどうしてもかさばりますし電池も喰います。メモリ容量を取ることはすなわち、短い連続再生時間とある程度の大きさを我慢することを意味します。ただ、サイズについては多少選択の余地はあるので、シャツのポケットとまでは言いませんが、コートやジャケットのポケットに入れて違和感がないくらいが理想です。


数多ある機種の中から絞り込んでいく過程は退屈ですから大幅に端折って、iPod(5G)の30GBモデル(以下iPodと記す)かソニーA3000かというところまで進みます。

iPodの魅力はデザイン、サイズ(薄さ)、大きなカラーLCD(=操作性)、使いやすい曲管理・転送ソフト。付加的な魅力として使うかどうかは不明ですが、動画再生や写真閲覧もできます。また、アクセサリが豊富で楽しそうです。問題は14時間という心もとない連続再生時間です。手持ちの携帯MDプレイヤーの16時間より短い。

A3000の魅力は20GBのHDDを搭載しながら35時間も再生できる点です。ただそのぶんiPodと比較すると重く分厚い。デザインは嫌いではありません。問題は曲管理・転送ソフトです。ネットで調べてみたところ、開発したての感があって操作性がこなれていない上に重いようです。価格的にはA3000が値下がりしていて安いですが、ここに至って価格はあまり関係ありません。

要するに、連続再生時間だけを捨てて他を取り、かつ付加的魅力のあるiPodか、連続再生時間とデザインを取って他を捨てるA3000かです。大変に難しい問題で最後まで悩みましたが、決め手はやはり曲管理・転送ソフト。わざわざ使いにくいものを買う気はしません。それに加えてiPodのアクセサリの豊富さにも心が動きました。買っておしまいじゃなくて、あとあと楽しい方がいいですから。

そんなわけで、せいぜい一日3時間しか使わないんだから、連続再生時間14時間すなわち4日程度使えれば充分だろうと解釈するようにして、iPodの30GBモデルを買いに走ったわけです。


基本的に値引きのないiPodですから、少しポイントが残っていて比較的近い天王寺のソフマップに行きました。ホワイトかブラックかで少し悩みましたが、純正アクセサリーはホワイトが基本ですし、ブラックは傷が目立ちそうなので、ホワイトに決めました。

連続再生時間の短さに若干のひっかかりを感じていたところ、中古品のコーナーに未使用品が2万9800円であるのを発見。5000円引きで未使用。ひとしきり悩んだ末に保証の有無を聞くことにしました。中古保証の1ヶ月だけでは短すぎます。すると保証書に5月22日付の他店の判子が押してありました。保証書を出しただけで他は未開封でしたから保証はきくだろうと判断して購入。長い道のりでした。

使用感については、左上のメニューの「使用感など」をご覧ください。

2006年6月10日