MINDTRAVEL (bird)

MINDTRAVEL

私がbirdを聴き始めたのは、ごく最近のことです。興味を持ち始めてみると、ずっと以前に何かのTV番組に出て歌っているのを見て、「あ、上手いな。いいじゃない」と思ったことを思い出したのですが、いつのまにやらbirdのことは忘れてしまっていたのです。

それが今年になって、友人とのチャットだったかメイルだったかで、birdの話題が出て「そう言えば…」的に前出のことを思い出し、"bird"というアルバムを買いました。


このアルバムはデビューアルバムなのですが、単に曲を並べてあるだけではなく、アルバム全体でひとつの作品というカタチで作ってあります。すなわち、イントロがあったり、曲間に前後の曲のイメージを繋いだり、次の曲のイメージを強めたりする間奏があったりするのです。このアルバムを聴いて思ったのは、丁寧に作り込まれているなぁ、ということです。そして、birdの歌唱力とプロデューサーであり、曲を全て書いている大沢伸一の才能との組み合わせは強力で、アルバム1枚を一気に聴かせてくれます。何と言うか、納得する、という感じなのです。しかし、歌詞の洗練度という点では、まだまだ改善の余地があるように思えたのも事実です。

次に"MINDTRAVEL"というアルバムを買いました。するとこれがいいのです。上記のように"bird"でも充分満足して、納得していたのですが、その上をいく出来でした。そして、歌詞についても改善されていると感じました。何といっても、アルバムの隅々に血が通っていて、ダレることがないのはやはり素晴らしい。その証拠に1曲6分超の曲がわりとあるのですが、それでも長さを感じさせません。また、それぞれの曲の個性があり、その底流としてアルバムの印象がある、という感じもします。


個別の曲の話をすると、どれもいいのですが、私は「マーメイド3000」というのが今のところ一番好きです。ちょっと切ない内容の歌詞を、さらっと歌った曲で、内容はタイトルの通り人魚の話です。「GAME」という曲も好きですね。

今のところ、最もお気に入りの日本人アーティストです。早く次のアルバムが聴きたい、と思っています。

あと、"bird LIVE! tour 2000+1"というライヴ・アルバムを持っているのですが、すごく楽しそうです。これを聴くと、ライヴに行ってみたいなぁと強く思います。その前にDVDでも借りてみようかな。